【うるま】石川署玄関前に鎮座するシーサーが1日、新たなシーサーと交代した。約40年にわたり署のシンボルとして玄関前に座り続けた旧シーサーは、今年の台風6号で損壊した。
恩納村の陶芸家瀬良垣得山さん(66)が制作したシーサー一対を寄贈し、署や地域の守り神として鎮座することとなった。
石川署で鎮座式が開かれ、大城靖署長は「情熱を持って管内の治安維持の勤務にあたる石川署のシンボルにふさわしいシーサーだと署員一同感じている」とあいさつし、瀬良垣さんに感謝状を手渡した。
シーサーは雌雄一対で大きさは約50センチ。眼光は優しくも鋭く、燃え上がる炎のような毛並みが特徴的。高温で焼き締め完成に約3カ月を要した。
瀬良垣さんが恩納村谷茶に工房を建てた際の最初の作品で格別の思いがあるという。瀬良垣さんは「石川署という良い嫁ぎ先が見つかり誇りに思う。台風にも負けず、地域の安全と皆さまの健康を守ってくれると信じている」と話した。
(高辻浩之)