「『助けて』声聞こえ」骨折した高齢男性を中学生らが救助 生徒と再会し感謝「ぜひ誇ってほしい」 沖縄、宜野湾中


「『助けて』声聞こえ」骨折した高齢男性を中学生らが救助 生徒と再会し感謝「ぜひ誇ってほしい」 沖縄、宜野湾中 感謝を伝えた富浜正子さん(後列右)、宗盛さん夫婦と、宜野湾中学校3年の(前列左から)池間紅さん、下地ミッシェル芽依さん、島袋優穂さん、牧志碧さん=10月23日、宜野湾市の宜野湾中学校
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 【宜野湾】宜野湾市のいこいの市民パークで転倒し大腿(だいたい)骨を折るけがをした富浜正子さん(89)と夫の宗盛(そうせい)さん(86)の夫婦が10月23日、宜野湾中学校を訪ね、事故の際に救助をした同校の生徒らに感謝を伝えた。事故は22年3月下旬に発生した。居合わせた中学生らが救急車を呼ぶなど、救助を手伝った。現在、正子さんはつえなどを使わずに歩行できるまで回復したという。

 救助を手伝ったのは現在3年で、バレー部員の下地ミッシェル芽依さん、島袋優穂(ゆうほ)さん、池間紅(べに)さん、牧志碧(あおい)さん、玉城妃冠(てぃあら)さん、桑江莉杏(りあん)さん。

 最初に正子さんを発見し、体を支えるなどの対応をした下地さんは「助けてという声が聞こえて駆けつけた。看護師の母からけが人は動かさないで、と教えられていたので、その通りに対応できた」と振り返った。

 正子さんは「周りの人に助けられているのだと改めて感じた。皆さんは素晴らしいことをしてくれた。ぜひ誇ってほしい」と感謝した。

(福田修平)