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産後ケア拡大へ寄付募る/宜野湾・我如古の助産院パピヨン


産後ケア拡大へ寄付募る/宜野湾・我如古の助産院パピヨン クラウドファンディングを活用した寄付を呼びかける院長の伊佐恵莉可さん(左)、保育士の山城勝枝さん=5日、宜野湾市の助産院パピヨン玄関前
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【宜野湾】子育て支援の拠点づくりを目指し、宜野湾市我如古の助産院パピヨンの院長を務める伊佐恵莉可さんが、クラウドファンディング(CF)を活用した寄付を呼びかけている。
 活動の中心は産後ケア事業で、育児で疲弊している母親など、より多くの親子を受け入れるための事業規模拡大が目的だ。
 現在、事業の受け皿となる事業者が少なく、助産院パピヨンでは複数の市町村と委託契約を結んでいるが、さらに他のエリアからも次年度契約の打診がある現状だ。その他、子育て講座や若年妊産婦の支援にも意欲的に取り組んでいる。
 伊佐さんは産後ケアを「子どもを理解して親が合わせられるように軌道に乗せるもの」と話す。また、母親たちと接する中で、貧困の連鎖や家族関係の希薄さを感じることがあると述べ、「(母親は)自分がされてきた以上のことはできない」と語る。
 産後間もない母親が「子育てには外せないプロセスがある」と知ることは、子どもや夫・母親らの関係見直しを図る最大のチャンスになり得ると述べた。
 共に働く保育士の山城勝枝さんは「一人でも多く、楽しく子育てができるお母さんが増えてほしい。(助産院が)気付く場になってほしい」と拠点づくりへの思いを話した。
 寄付先はクラウドファンディングREADYFOR(レディーフォー)「助産院パピヨン」で検索。寄付金の締め切りは26日午後11時。
 (鈴木千聡通信員)