「笑顔の“今”を、残そう」 沖縄・恩納村で65歳以上限定の撮影会 プロがメーク担当


「笑顔の“今”を、残そう」 沖縄・恩納村で65歳以上限定の撮影会 プロがメーク担当 仲良しの友達2人で撮影
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【恩納】「笑顔の『今』を、残そう」のキャッチフレーズに、恩納村総合保健福祉センターで10月28日、昨年に続き第2回シニアポートレイト撮影会・写真展が行われた。主催はへんな優さんが団長の「bonとショウガツ団」。前週の21日に宇加地公民館でも撮影会が開催された。

 恩納村在住の65歳以上が条件。撮影前にはお気に入りの自前の衣装をつけ、会場でプロのアーティストに髪とメークを整えてもらい撮影に臨む。

 最初の参加者は恩納区の池宮城恭子さん(71)と安富祖区の當山澄子さん(75)。2人は工房でモノづくりをする仲良しで、誘い合ってきたという。池宮城さんは「写真は好きではないが『いい機会だから』と子どもたちの後押しで参加した」と話し、當山さんは「昨年の前兼久の写真(募集のチラシ)を見ていいと思った。照れ臭いけど子どもたちに勧められたので」と笑顔で話した。

家族写真を撮影する参加者

 カメラマンの田村ハーコさんにより、自然な庭木の下での撮影が始まる。ボランティアで中学3年の津嘉山真愛さんが反射板を下から向ける。「いい、とてもすてき、かわいい」と言葉をかけながら田村さんの手早いシャッター音が響いた。

 午後には昨年、評判の募集チラシのモデルだった與儀よしさん(98)が娘さんに伴われ今年も参加、撮影に臨んでいた。

 この催しは「恩納村地域づくり支援助成事業」の一環で、参加費は500円。プリント(Lサイズ)2枚とデータがもらえ、後日写真展も開かれるという。

 「専門の写真館は敷居が高いし、料金も高い」というお年寄りには手軽で絶好の機会となり、また友達、夫婦、家族などと一緒に写真に納まる人もいた。

 (小山猛三郎通信員)