有料

「10ROOMS」に特別賞 独・ハンブルク映画祭 17日に記念上映会


「10ROOMS」に特別賞 独・ハンブルク映画祭 17日に記念上映会 届いたトロフィーを手にする神山繁さん(右)と宮島真一さん=1日、沖縄市のシアタードーナツ前
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【沖縄】今年6月にドイツのハンブルクで開催された第24回ハンブルク国際映画祭に出展した、沖縄市を舞台に描いたオムニバス映画「10ROOMS」(岸本司監督)が同映画祭で特別賞を受賞し、10月にトロフィーが沖縄に届いた。岸本監督は2019年にも「ココロ、オドル」で同映画祭の最優秀賞に当たる審査委員賞を受賞しており、これで2冠となった。
 「10ROOMS」は沖縄、日本、米国が絡み合う街コザを舞台に人間模様を絡めた四つの短編オムニバス。登場人物がそれぞれ抱える苦悩や込められた社会的メッセージも楽しめる。今回の受賞では「オムニバスは本来お勧めしない形式だが、この作品は見事にやってのけた」「この街に行ってみたくなった」などの講評が寄せられた。
 総合プロデューサーの神山繁さん(53)は「地域映画でも国際映画に出られるし、その街にしか生まれないストーリーがあることの証明だ。これからも映画を通してまちづくりをしたい」と喜んだ。宣伝プロデューサーの宮島真一さん(50)は「『10ROOMS』だけでなく、『ミラクルシティコザ』などコザを舞台にした映画が途切れることなく続いている。この流れで街を発信できるといい」と話した。
 今月17日には宮島さんが経営する沖縄市のシアタードーナツで受賞記念上映会をする。詳細は同館のHPで。 (島袋良太)