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「いや」と言って逃げて 北大東小の児童がワークショップ 子どもへの暴力防止で NPO法人が実施


「いや」と言って逃げて 北大東小の児童がワークショップ 子どもへの暴力防止で NPO法人が実施 NPO法人おきなわCAPセンターが開催した北大東小学校での子どもワークショップの様子
この記事を書いた人 Avatar photo 熊谷 樹

 【北大東】子どもへの暴力防止の活動を行っているNPO法人おきなわCAPセンター主催の子どもワークショップが、このほど北大東小学校の3~6年生を対象に開かれた。

 CAPは「Child Assault Prevention」(子どもへの暴力防止)の頭文字。CAPセンターは、子どもが暴力から自分を守るための教育プログラムを県内各地の小学校で展開しており、ワークショップはその一環で開催された。沖縄本島を中心に開催されているが、離島での子どもワークショップは本年度初めての開催となった。

 講師は、CAPセンターメンバーの上野さやかさん、井形陽子さん、三枝菜美子さんが務めた。

 講座では、子どもが持っている特別に大切な三つの権利「安心・自信・自由」について紹介。その後、子ども同士のいじめ、知らないおとなからの暴力(誘拐)、知っているおとなからの暴力(性暴力)―の三つの劇を通じて、自分の権利が奪われそうになった時にできることを考えた。「いや」と言って良いことやその場から逃げても良いこと、逃げる時の方法として、護身術や特別な叫び声の練習を行った。

 最後には、「必ずおとなに相談してほしい」とし、子どもたちと一緒にできることを考えた。また、友人役として子どもたちも劇に参加し、困っている友達を助けることや、実際に学校の先生に相談するまでの過程などを体験した。

 参加した児童からは「これから私の権利も他の人の権利もなくさないようにしたいです」、「嫌なことがあったら、先生やおとなの人に相談する」などの感想が寄せられた。