【名護】沖縄平和賞委員会は10月26日、名護市の名桜大学で出前授業「次世代ワークショップ」を開いた。特定非営利活動法人ジャパンハートの医師、嘉数真理子さんが講演し、平和について考えた。
嘉数さんは小児科医としてカンボジアで活躍している。学生約100人を前に「学生時代にやった方がいいのは『人・本・旅』だ。たくさんの人に会い、本を読み、気になる所には行って、見てみよう」と助言した。県立中部病院で研修した自身の経歴について「厳しい所で経験したいと思った。どんどん挑戦すると、人とのつながりができてくる」と紹介した。
質疑応答では学生から「途上国で適切な医療が届く人は5%にすぎないがどう思うか」「途上国に必要なのは何か」と聞かれ、嘉数さんは「リソース、人手が足りないことがある。全部をすぐにはできないので、少しずつやり続けるしかないと考える」「まずは政治の安定、平和と経済発展があり、公衆衛生のインフラが整う」などと述べた。
(増田健太)