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歌三線でカジマヤー祝う うるま市昆布 座間味宗徳さん 大家族が盛り上げ


歌三線でカジマヤー祝う うるま市昆布 座間味宗徳さん 大家族が盛り上げ 親族に囲まれてカジマヤーの記念写真に納まる座間味宗徳さん=10月29日、うるま市昆布
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【うるま】うるま市昆布在住の座間味宗徳さん(96)のカジマヤー祝いとミチズネー(道ジュネー)がこのほど開かれた。昆布区でのカジマヤー祝いは2年連続で大いに盛り上がった。
 宗徳さんは子ども4人に恵まれ、今では孫13人、ひ孫19人の大家族。軍作業で家族を養いながら、若い頃から歌三線を始め、故知名定繁師匠、故登川誠仁師匠に師事し長年、研さんを積んだ。
 座間味宗徳民謡研究所を開設し、子弟の育成や福祉施設への慰問、ボランティア活動などに積極的に参加し、地元昆布の行事にも積極的に参加し、盛り上げてきた。
 ミチズネーの棒チカヤー(棒術使い)、歌三線、踊りなどは、宗徳さんの子どもや孫が中心に行った。祝賀会は家族中心の「かぎやで風」の演舞で始まり、区民の踊りや子どもたちのダンス、エイサーなどで盛り上がった。「唐船ドーイ」の力チャーシーで盛況のうちに閉会した。
 長女の吉村初枝さんは「父は島唄が大好きなとても穏やかな人で、怒られた記憶がない。カジマヤー祝いが盛大にできて昆布区の皆さんに感謝です」と語った。与古田敬子毘布自治会長は「2年連続でカジマヤー祝いができたことは区の大きな喜びで誇りだ」と話した。 (高原景一通信員)