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「行ってきます」修学旅行生は目に涙… 伊江島の教育民泊が回復 11月は21校4500人


「行ってきます」修学旅行生は目に涙… 伊江島の教育民泊が回復 11月は21校4500人 教育民泊を体験し、受け入れ先の民家に見送られる生徒たち=10月30日、伊江港
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【伊江】秋の修学旅行シーズンを迎え、伊江村には連日、県内外から多くの修学旅行生が訪れ、にぎわいを見せている。県内小学校の修学旅行で島のシンボル城山(ぐすくやま)の登山やフェリーの乗船など、日帰りで楽しめる。県外の中学・高校生を対象に民家に宿泊して生活を共にする教育民泊は、昨年から徐々に回復傾向にある。

 村内では伊江島観光協会(比嘉ナエ子会長)と株式会社こころ(玉城譲代表)が民泊事業を運営する。民家に1~2泊滞在し、離村時にフェリーに乗り込んだ生徒たちは目に涙を浮かべながら「行ってきます」と手を振り、フェリーの汽笛とともに島を後にする。

 村公営企業課によると、11月の修学旅行(小学校も含む)は45校で約7500人が訪れる見込み。うち、民泊は21校が利用し、約4500人が訪れる。近年では、民泊を体験した生徒たちが家族旅行などで再び“島の両親”に会いに来ることもあり、良い相乗効果を生み出している。