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「農を活かした里づくり」推進 北中城村 民間事業者と地域が協定


「農を活かした里づくり」推進 北中城村 民間事業者と地域が協定 事業を円滑に進めるための協定書を締結した関係者ら=9日、北中城村役場
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【北中城】北中城村はこのほど、村が計画する「農を活かした健康・福祉の里づくりに向けた推進事業」を円滑に進めようと、事業主体の民間事業者と整備対象の地元自治会などと協定を結んだ。9日、村役場に関係者が集まり、協定書を披露した。協定締結は9月19日付。
 協定を結んだのは村、事業主体のEM研究機構(北中城村)とアガペ会(同村)、整備対象地域の荻道自治会と大城自治会。協定で互いの資源を有効活用し、スマート農業の構築や地域活性化を図ることなどを確認した。
 事業では農業や食、福祉、健康、観光で連携し、村全体の活性化を図る。丘陵地と耕作放棄地の多い荻道・大城区が整備対象。6段階に分けて事業を進める。現在は第1~第2段階事業主体のEM研究機構が、バイオガス発電施設などを建設中。
 第3段階の事業主体は、北中城若松病院などを運営するアガペ会。認知症患者などが自然に触れてリハビリできるような施設を検討する。同会の涌波淳子理事長は「村民全体で健康づくりに取り組めるような仕組みづくりを手伝いたい」と話した。
 大城自治会の川上龍太副会長は「道路整備をして村民が足を運びやすい地にしたい」と期待を込めた。  (石井恵理菜)