22カ国を渡り歩き…元気になる「アジア料理を」 アジアのごはん・きとね(今帰仁村)<うちなー味まーい>94


22カ国を渡り歩き…元気になる「アジア料理を」 アジアのごはん・きとね(今帰仁村)<うちなー味まーい>94 【左から】夜メニューのガイヤーン(タイの焼き鳥)、「アジアのごはん きとね」の店主・榎本広枝さん
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 自然が豊かな今帰仁村で島野菜や旬な食材を使い、元気になるアジアの料理を―。県外から移住15年目、榎本広枝さん(51)が13年間続けたキッチンカー「移動タイ屋台たら・ぱん」を今年6月23日に終え、7月に実店舗「アジアのごはん きとね」を今帰仁村謝名区の村給食センター向かいにオープンした。

 榎本さんはオーストラリアやインドなど22カ国を渡り歩き、タイ料理などアジア料理の魅力にはまった。パパイアなどの南国フルーツや四角豆、野菜やハーブなどタイや他のアジアに使う食材が、新鮮な状態で手に入る沖縄で「タイ料理やアジア料理を作ったらおいしいはず!」と思った。

 ランチメニューはカオマンガイ(タイのチキンライス)か2種のカレープレート。野菜のおかずとミニスイーツ付きだ。ディナーはガイヤーン(タイの焼き鳥)やポーピアトード(揚げ春巻き)のほかタイビール、自家製シロップのサイダーなどを出し、ちょっと居酒屋風になる。

 店内は10席程の広さ。DIY好きで、自宅兼店舗は内装などを自ら手がける「ハーフビルド」だ。棚や椅子、壁の漆喰(しっくい)塗りなどの作業を行った。

 榎本さんは「タイ、ベトナムの都市ではなく田舎にある食堂みたいな、映えないけど、その時あるものを使ったおいしい料理が食べられるお店にしたい。『居心地も良かった』と思ってもらえたら最高」と話す。

 1人で切り盛りしているので予約がおすすめ。インスタからも可能。ランチは正午~午後3時(土日)、ディナーは午後6~9時(水~土)。定休日は月・火。今帰仁村謝名666の1。電話0980(43)9161。

 (新城孝博通信員)