温暖化、気候変動　深刻さ学ぶ／北中城／環境活動家谷口さん講演

　【北中城】北中城村のＥＭウェルネス暮らしの発酵ライフスタイルリゾートでこのほど、「気候変動と自己肯定感のお話」をテーマに、環境活動家の谷口たかひささんの講演会が開かれた。世界の気候変動について地域の子どもたちに学んでもらおうと同ホテルが企画し、沖縄三育小学校の５、６年生計３７人を招待した。
　谷口さんは、国連のアントニオ・グテレス事務総長が「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が到来した」と警告していることを紹介。その上で、「気候変動が進むにつれ、雨が多い地域ではさらに増加し、反対に乾燥していた地域ではさらに厳しくなる二極化が起きている」と述べた。
　また、俳優のレオナルド・ディカプリオさんが出演するドキュメンタリー映画「地球が壊れる前に」を紹介し、「温暖化に取り組まない場合、５０年もたたないうちに地球全体で３０億人の人が居住地域を奪われる。水や食料の供給も不安定になり、資源を奪い合うので、気候危機は無関心でいられる人はいても無関係でいられる人はいない」と述べた。
　講演を聴いた６年生の比嘉絢夏さん（１２）は「自然環境も大事だけど、平和がもっと大事だと思った」と感想を話した。　　（喜納高宏通信員）