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文学の深い世界に誘い 沖縄市、大人のための朗読会


文学の深い世界に誘い 沖縄市、大人のための朗読会 文学の新たな魅力を伝えた大人のための朗読会=3日、沖縄市立図書館
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 【沖縄】読書週間中の3日、沖縄市立図書館(宮城善章館長)主催の図書館セミナー「大人のための朗読会」が館内で開かれ、満席の80人余を魅了した。
 「耳で愉(たの)しむ文学の世界」と銘打った舞台朗読で、沖縄可否の会の比嘉鈴代さんの「髪かざり」(山本周五郎著)、朗読の会ぱぴぷぺぽの金城洋子さんの「くじけないで」(柴田トヨ著)、稲嶺逸子さんの「葉桜と魔笛」(太宰治著)が披露された。
 3人とも作品の登場人物に命を吹き込んだように表現力豊かに朗読し、聴衆の共感を引き出し、文学の深い世界観に誘った。
 朗読会は本の魅力を伝える活動として静かなブームとなっており、同図書館でも定期開催の人気イベントになっている。
 朗読会に初参加という50代の男性は「図書館をよく利用するが、多角的な読み方があるんだと感銘した。本選びのジャンルの視野も広がった」と話した。 (岸本健通信員)