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「女性の戦後復興」講演/うるま、小那覇舞天も紹介


「女性の戦後復興」講演/うるま、小那覇舞天も紹介 講演する國吉康孝学芸員=2日、石川地区公民館ホール
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 【うるま】うるま市石川女性海外・国内研修生連絡協議会虹の会(松川潤子会長)は講演会「小那覇舞天と女性たちの戦後復興」を2日、うるま市石川地区公民館ホールで開いた。市教育委員会文化財課主任主事の國吉康孝学芸員=写真=が講師を務め、「沖縄のチャップリン」の愛称で親しまれた小那覇舞天(ブーテン)こと小那覇全孝さんと、女性たちの戦後復興について講演した。
 戦後間もない1945年8月15日に全島各地の収容地区から住民代表を集め、沖縄諮詢(しじゅん)会が石川(現うるま市)で発足した。当時、沖縄諮詢会の文化芸術課長として、同年9月に実施された戦後初の市議会議員選挙に小那覇さんが尽力したことを紹介した。
 同選挙で、沖縄の女性が初めて参政権を行使したことに対し、國吉学芸員は「8月に発足したばかりの諮詢会が1カ月足らずで住民を把握して、男女の壁を壊し民主主義を沖縄から起こした」と述べた。 (喜納高宏通信員)