有料

各地の獅子舞 勇壮競演 うるま 全島フェスで観客魅了


各地の獅子舞 勇壮競演 うるま 全島フェスで観客魅了 ユニークな動きで観客を沸かせる上江洲獅子舞保存会=うるま市の安慶名闘牛場
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【うるま】うるま市の安慶名闘牛場でこのほど、無病息災と五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願い各地域の獅子舞が集う第36回全島獅子舞フェスティバルが開催された。木彫りの頭に特徴がある各地域の獅子が、どらや太鼓、ホラ貝の音に合わせて迫力のある演技を披露し、観客を魅了した。
 前年に引き続き最初に登場した上江洲獅子舞は「ワクヤー猿」がいるのが特徴。子ども2人が扮(ふん)するワクヤー猿のユーモラスな動きを取り入れた演技と、子どもが入った子獅子の俊敏で勇壮な舞で会場を沸かせた。
 獅子舞はうるま市の上江洲獅子舞保存会、那覇市の首里汀良町獅子舞保存会、八重瀬町の志多伯獅子舞・棒術保存会、江洲獅子舞保存会、勝連南風原青年会が出演。地域芸能としてうるま市の琉球古武道太鼓、現代版組踊「肝高の阿麻和利」も披露された。
 市内在住の仲本昌雄さん(84)は「獅子舞の演舞は見応えがあった。獅子が観客席のほうに来たときはより迫力を感じた」と話した。 (高原景一通信員)