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神獅子、装い新たに 西原 小波津自治会が修繕


神獅子、装い新たに 西原 小波津自治会が修繕 御願をする小波津美和自治会長(前列中央)と小波津伝統芸能保存会の糸数善昭さん(同右)ら=9月29日、西原町小波津の獅子屋
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 【西原】西原町小波津自治会(小波津美和会長)が72年ぶりに神獅子を修繕した。神々しくなった獅子が地域を見守っている。獅子は1951年に小波津正雄さん(故人)が製作した。頭部分は製作当時と同じカシューニスを使って塗り替え、たてがみ、顎ひげ、胴体と尻尾の毛を取り換えた。胴体の毛は、リュウゼツランから取れる植物繊維サイザルを使用した。
 旧暦8月15日(9月29日)の十五夜、獅子屋で「獅子の御願」を行い、区の三役と小波津伝統芸能保存会の糸数善昭会長と会員らが、火災・疫病を防ぐ厄払いと地域の繁栄を祈願した。小波津会長は「これからも小波津を見守ってくれるよう手を合わせた。リハーサルでお披露目した神獅子は、毛色が白くなりより神々しくなった」と語った。
 御願の後は、七年まーる村遊びのリハーサルで、棒と獅子舞の奉納演舞を行った。
 (小波津昭子通信員)