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俳優・川平慈英さん情熱的に温かく ミュージカル出演の子役を直接指導 名護で来年1月上演


俳優・川平慈英さん情熱的に温かく ミュージカル出演の子役を直接指導 名護で来年1月上演 身ぶり手ぶりを交えて子どもたちを指導する、俳優の川平慈英さん=5日、名護市の名護市民会館
この記事を書いた人 Avatar photo 武井 悠

 【名護】沖縄県出身の俳優、川平慈英さんが4、5の両日、自身が構成・演出するオリジナルミュージカルの出演者を沖縄県名護市の名護市民会館で直接指導した。作品は川平さんの体験を基に作られた絵本「たいようがわらってる」をミュージカル化したもので、来年1月13日に「スポーツ・芸術・食の祭典 ちゃんぷるフェスタin名護」で上演される。


 6月のオーディションで選ばれた約30人の子どもたちは、8月から週2回ほど稽古に取り組んでいる。関係者によると、子どもたちを直接指導したいという川平さんの意向で今回の取り組みが実現した。最終日の5日は、より豊かな表現力を目指して、川平さんが主役の子どもたちを中心に、演技や演出の細かい部分を、身ぶり手ぶりを交えて温かく指導した。

子どもたちに情熱的な指導をする俳優の川平慈英さん(左)=5日、名護市の名護市民会館


 川平さんは舞台指導に関して初めてのことも多いという。「指導は悪戦苦闘したが、子どもたちは一度スイッチが入ると伸びが素晴らしかった。フェスタでぜひ名護の子どもたちの演技を見てほしい」と呼び掛けた。自身の体験が作品の基になっていることにも触れ「僕を育んでくれた沖縄への恩返しがやっとできた」と感謝した。(武井悠)