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宜野湾区公民館 (宜野湾市) 100 文化発信、地域交流の拠点


宜野湾区公民館 (宜野湾市) 100 文化発信、地域交流の拠点
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 明治期から、旧暦の6月25日ごろに「大綱引き」を実施する宜野湾市宜野湾区。戦前は毎年開催していたが、戦中戦後の混乱で、その歴史は一度途絶えた。2007年7月29日、綱引きの復活を熱望する区民らが一致団結し、66年ぶりに復活させた。
 復活に際して結成された「宜野湾区大綱引き実行委員会」の拠点となったのが公民館だった。綱の製作に関する議論や旗頭の練習など、綱引きに関わる区民が毎日のように集まった。
 綱引きは現在、区の伝統行事として5年ごとに開かれている。公民館はこのほか、旧盆の道ジュネーを盛り上げる青年会や区内の子どもらが利用するなど、地域交流の拠点となっている。平日は老人会のサークル活動やミニデイサービスを通して高齢者の健康維持に取り組むなど、区民の交流と憩いの場としてにぎわっている。
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 仲村清自治会長から一言 伝統文化の発信拠点であり、地域交流の場でもある公民館。これからも区民と共に歩んでいきたい。
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 宜野湾区のメモ 2023年11月末時点の市の統計では、区の人口は6340人、世帯数は3152世帯。
  (名嘉一心)(金曜掲載)