有料

ミャンマーから特定技能生 金武、3人介護士で奮闘


ミャンマーから特定技能生 金武、3人介護士で奮闘 ミャンマーからの特定技能生3人と、ともいき利用者の山川巖さん(中央)=11月29日、金武町中川区の「ナーシングホーム ともいき」
この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報朝刊

 【金武】金武町中川区の「ナーシングホーム ともいき」(高江洲末子代表)で今秋から、ミャンマーからの特定技能生が介護士として働いている。ピェピェピョーさん、プェープェーキュウェさん、ウィン・シュエ・シン・ミョーさんは「家族のために頑張る思いで沖縄に来た」と力を込める。一生懸命な姿に職員も感銘を受けている。

 日本はミャンマーの若者から人気が高いという。3人はミャンマーでの介護職の面接を通じて知り合い、沖縄での特定技能生に選ばれた。日本語スクールで日本語を学び、日常的な会話もこなす。一方で、ともいきの利用者が話す「ウチナーグチ」には悪戦苦闘しているようだ。

 給料で家族に仕送りをする3人。ミャンマーは政治が不安定で、家族と連絡を取り合っている。寂しさもあるが、ともいきでの交流が気持ちを明るくしてくれるという。沖縄は海が魅力だと瞳を輝かせる。ともいきの職員が連れて行ってくれた万座毛の景色に感激するなど、沖縄観光も楽しみの一つだ。

 目標は3年間の実務経験を積み、介護福祉士の資格を取得することだ。困難に直面しても、ともいきの絆に支えられ、たくましく成長する姿が人々を鼓舞する。

(池辺賢児通信員)