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「ハンタ道」歩き歴史学ぶ 中城 南上原自治会、1.5キロを散策


「ハンタ道」歩き歴史学ぶ 中城 南上原自治会、1.5キロを散策 交流と絶景を楽しみながら健康づくりをした中城ハンタ道ウォーキングの参加者たち=中城村内
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 【中城】中城村南上原自治会は11月26日、文化庁の歴史の道百選にも選定されている「中城ハンタ道」の南上原区間約1.5キロを散策する「中城ハンタ道ウォーキング」を開催した。身近な散歩道がかつて首里城から中城城に至る古道でグスク時代の主要な道路であったことから、歴史を学びながら健康づくりと親睦を深めようと企画した。2019年に「歴史の道」に選定された記念イベントとして、毎年開催している。
 参加者は糸蒲公園を出発した。公園内にある「糸蒲の塔」に赴き、グスクの会ボランティアガイドを務める中村弘光さんと美津江さん夫妻のガイドにより恒久平和を祈願した。その後、歴史の道へと続く東太陽橋(あがいてぃだばし)で、中城の町並みと久高島などが見える中城湾を眺望。初日の出が楽しめる名所として人気の高台から、丘陵東側の崖沿いのハンタ道を通り「南上原のユクヤー」まで散策を楽しんだ。
 豊里仁菜さん(23)、世帆さん(21)姉妹は「地域の人と歩きながら、身近にある歴史文化を学びたくて参加した」と話した。玉那覇力自治会長は「人と人とのつながりが地域を活性化する」と期待を込めて、愛着の持てる地域を目指したいと意気込んだ。
 同自治会は毎月第3日曜にハンタ道美化活動への参加を呼びかけている。会員外のボランティアも歓迎している。問い合わせは玉那覇会長、電話090(3790)6214。 (儀間由紀美通信員)