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校内の壁、バスをペンキ画で彩る 今帰仁・兼次小 全児童が思い思いに SHOGENさん指導 沖縄


校内の壁、バスをペンキ画で彩る 今帰仁・兼次小 全児童が思い思いに SHOGENさん指導 沖縄 ペンキを施したマイクロバスと下校時に記念撮影する児童=5日、今帰仁村立兼次小学校
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 【今帰仁】兼次小学校(上間久仁校長)は5日、校内で兼次小全児童とSHOGENさんによるペイントアートを行った。講師のSHOGENさんは京都生まれの画家。「ティンガティンガ」というアフリカのペンキ画に心引かれ海外で修業し、帰国後は個展やワークショップを精力的に開いている。

 6色のエナメルペンキ(黒・白・赤・青・黄色・緑色)を使い、下書きなしで描く。描き方にも特徴があるアートだ。

 SHOGENさんは「自分の好きな色を使い、自分がこれだと思った色は必ず使う。また他人の描く様子は見ずに、自分と向き合い描いて」などと児童にアドバイスを送った。また「生きるって楽しいと言うメッセージを受け取ってほしい」と語りかけ、今回のテーマは「好きな生き物」とした。

 児童らは好きな色を筆に付けて描いた。ペンキを混ぜ思い思いの色で生き物や花々などを表現した。校内の長さ約50メートルの壁をキャンバスに、遊具や枯れた大木にもペイントした。同校のマイクロバスにも全児童でペイントを施し、世界に1台のオリジナルペイントバスを完成させた。

 上間校長は「135人の全児童と保護者、地域の方々や教諭らと一緒に笑顔で取り組みながら気持ちが一つになった。校内が一気に明るくなった。ぜひたくさんの方々に見てもらい、会話を弾ませてほしい」と目を細めた。(新城孝博通信員)