校長もシナリオ知らず、警察官も徒歩で 大地震に備え避難訓練 沖縄・恩納村の山田校区


校長もシナリオ知らず、警察官も徒歩で 大地震に備え避難訓練 沖縄・恩納村の山田校区 段ボールで簡易避難所を組み立てる児童たち=11月24日、恩納村立山田小学校体育館
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 【恩納】恩納村山田校区の避難訓練がこのほど、恩納村立山田小学校の体育館で行われた。児童や保護者、地域の大人も参加。大地震への備えを実践した。

 訓練は、防災本部長の松尾剛校長らにもシナリオは知らされておらず、その場で本部が状況を判断して指示が飛ぶ中、教職員も自分で状況を判断して行動する現場訓練だった。5、6年生らは大人の手伝いも受けながら、防災庫から出した段ボールの簡易間仕切りと床で簡易避難所を組み立てた。地震で交通が遮断されたという設定で、徒歩で警察官も到着、無線機を使い警察署と連絡を取った。避難所設置が終了すると、生徒や大人たちに防災庫からの非常食が配られた。子どもたちから「おいしくない」「うまいよ、お代わりしようかな」などの声もあった。

 防災士の資格を持つRBCアナウンサーの仲村美涼さんの防災講話もあり、児童らは災害の際の注意点をよく守って落ち着いて行動ができていた。

 (小山猛三郎通信員)