音楽で島の魅力をアピール シンガー・ソングライターが伊是名島初めての観光大使に SNSでも発信


音楽で島の魅力をアピール シンガー・ソングライターが伊是名島初めての観光大使に SNSでも発信 伊是名島の認知度向上を目指してPR活動を続ける伊禮俊一さん=2023年12月23日、伊是名村役場
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 【伊是名】2004年5月の観光立村宣言から来年で20年を迎える伊是名村は村の魅力をさらに発信しようと、村と縁の深い3人を23年4月、観光大使に任命した。大使に初めて任命された伊禮俊一さん(41)は村出身の歌手として、県内外での音楽活動を通じて島の魅力をファンにアピールし続けている。

 伊禮さんの話がきっかけで島に訪れたファンもいると言い、「まずは島を知ってもらう活動を軸にイベントなどを紹介したい」と島の認知度をより一層上げるため、今後の活動にも意欲を燃やす。

いぜな尚円王まつりで歌う伊禮俊一さん=2023年7月

 村諸見出身の伊禮さんは高校進学と同時に島を離れ、16年前に音楽デビューした。現在は三線を使ったポップスのシンガー・ソングライターとして県内のライブハウスや県外の沖縄関係イベントなどに出演している。観光大使の話を村から打診された際には「県外で伊是名島を知らない人も多く、ライブ会場でいろいろな人に島を知ってもらえるように伝えていきたい」と前向きに引き受けた。

 ライブではMCとして島の位置やキーワードなどを紹介してアピールするほか、自身の交流サイト(SNS)でも島の話題を紹介している。伊禮さんによると、SNSにはファンから「伊是名島に行ったよ」などのメッセージが届くこともある。7月のいぜな尚円王まつりを告知した際には実際に足を運んだファンもいるという。

 故郷に対する思いは強く「自然を大事にしながら自然と島民が共存し、よりよく発展していければ」と願う。12月23日に開かれた村役場新庁舎の完成式典に参加した伊禮さんは新庁舎の機能性に感動し「島民の声をたくさん受け入れ、より発展して住みやすい島を目指してほしい」と期待した。 (武井悠)

伊是名島の認知度向上を目指してPR活動を続ける伊禮俊一さん
=2023年12月23日、伊是名村役場