前田さん、宮城さん「三段」合格 そば道段位認定大会 やんばる倶楽部で技磨く 名護 沖縄


前田さん、宮城さん「三段」合格 そば道段位認定大会 やんばる倶楽部で技磨く 名護 沖縄 そば道段位認定制度の三段に合格した前田法子さん(右)と宮城リーミさん=名護市のやんばる手打ちそば倶楽部道場
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 【名護】大阪府で11月に開催された第18回そば道段位認定大阪泉北大会で、やんばる手打ちそば倶楽部(宮城久美子代表)の前田法子さん(52)=宜野湾市=と宮城リーミさん(64)=名護市=が、そば道段位認定制度の三段に合格した。同倶楽部は日本そばの手打ちを楽しむ仲間が集まる。2人は三段昇段に笑顔を見せ、そば打ち体験や地域貢献に意欲を示した。

 一般社団法人全麺協により制定されたそば道段位認定制度は、そば打ちを職業としない人を対象にそば打ち技能などが審査される。三段はつなぎ粉を含め1.5キロのそば粉(ざるそば約20人前相当)を40分で打ち、そばの切り幅や衛生面などが審査される。三段はそば粉8割、小麦粉2割の「二八そば」を打つ最高段位で、四段以降は粉の比率が変わる。やんばる手打ちそば倶楽部で三段に認定されたメンバーは、2人の昇段により8人となった。

 そば倶楽部に入ったきっかけについて、前田さんは大みそかに年越しそばを食べたいとの思いがあったといい、そば打ちの魅力について「仲間と勉強してできる楽しさがある」と話す。市内で飲食店を開く宮城さんは新型コロナによる店舗の長期休業や自分磨きが理由と言い、「名護で日本そばを食べられるとは思わなかった。そばを打って自分で食べられる喜びがある」と笑う。

 宮城さんは自身の店でも日本そばを振る舞っており「三段獲得でよりおいしい日本そばを食べてもらうことができると思う。地域の夏祭りやイベントなどにも参加して喜んでもらいたい」と気合を入れる。前田さんは「地域の人たちとそば打ち体験などで交流し、日本そばのおいしさや打つ楽しさを広めたい」と意気込み、四段への挑戦にも意欲を示した。

 (武井悠)