台湾の“縁結びの神様”「月下老人」 きょうまで沖縄市の産業まつりで会える 年末には「送別会」盛大に 


台湾の“縁結びの神様”「月下老人」 きょうまで沖縄市の産業まつりで会える 年末には「送別会」盛大に  沖縄市を去る月下老人に最後の願いに訪れた人たち=12月29日、沖縄市中央の台湾文化館
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【沖縄】沖縄市に“出張中”だった台湾・台北市の「霞海城隍廟」にまつられている縁結びの神様「月下老人」の送別会が12月29日に開かれた。今年最後に良縁を願おうと、市内外から多くの人が訪れた。月下老人は1月13、14日にコザ運動公園で開催される沖縄市産業まつりでも会うことができる。

 月下老人は、台湾・台北市の霞海城隍廟にまつられ、年間約7千組の良縁を成就させているといわれる縁結びの神様。日本では赤い糸伝説でよく知られている。昨年8月から市中央の台湾文化館に滞在した。約4カ月の間、県内外から約6千人が訪れたという。送別会では中の町子ども会がエイサーを披露した。台湾料理も振る舞われた。

 いとこと訪れた女性(38)=沖縄市=は「来るのは2回目。転職のタイミングで尋ねた。また次に会えるのを楽しみにしている」と笑顔で話した。コザまち社中事務局長の比嘉大志さん(40)は「外国からの行き来も戻ってきており、ぜひまた展示をしたかった。来場者の中にはお礼の参拝ができたという方もおり、歴史がつくられていくと感じた」と感慨深げだった。
 (石井恵理菜、正木光通信員)