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垣根越え交流、共に学び 金武 琉球リハビリテーション学院と陽明高


垣根越え交流、共に学び 金武 琉球リハビリテーション学院と陽明高 交流授業後の報告会をした陽明高の生徒と琉球リハビリテーション学院の学生ら=12月18日、金武町の琉球リハビリテーション学院
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 【金武】琉球リハビリテーション学院(金武町、琉リハ)と県立陽明高校(浦添市)は今年度、交流授業を実施した。「社会福祉基礎」「スポーツトレーニング」の両科目で数回にわたって相互の生徒・学生が交流し、12月18日に金武町の琉リハで報告会を開いた。
 社会福祉基礎を受講した陽明高2年生と琉リハ作業療法学科2年生は県立大平特別支援学校(浦添市)でのデジタルリハビリツール(デジリハ)体験授業を企画した。デジリハは映像が流れるアプリとセンサーを使い気軽にリハビリができるツール。報告会では、生徒・学生自身と、デジリハを提供する企業、特支校の児童のそれぞれの狙いを企画書にまとめ、展開、考察と併せて発表した。
 琉リハの学生がデジタルツールの仕組みについて詳報したほか、両校の発表者から「特支校の児童の特性に合わせた調整ができた」「ずっと先生に付いている子も、先生と一緒に楽しめる工夫があればよかった」などと報告があった。
 スポーツトレーニングを受講した陽明高の津波古優斗さん(17)、知花優輝さん(17)は5キロのダンベルを使って自ら筋トレを実施し、2カ月後の筋肉の太さを比較し発表した。2人は琉リハの理学療法士からの指導を反映し「食事前にトレーニングする方が筋肉が付きやすくなると感じた」と成果を語った。琉リハ教員の井上美和さんは「前後の比較で研究できているところが素晴らしい」と述べた。
 交流授業は文科省が推進するキャリア教育プログラムとして実施された。 (増田健太)