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働く姿、店内のにぎわい表現 宮古特支3年の久貝さん 2年連続全国「優秀賞」 キラキラっとアートコンクール


働く姿、店内のにぎわい表現 宮古特支3年の久貝さん 2年連続全国「優秀賞」 キラキラっとアートコンクール 第22回キラキラッとアートコンクールで優秀賞を受賞した久貝弘太郎さんの作品(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 友寄 開

【宮古島】絵を描くことを通じて障がいのある子どもたちの才能や可能性を広げることを目指す、第22回キラキラっとアートコンクール(三菱地所主催)で、県立宮古特別支援学校3年の久貝弘太郎さんの作品が2年連続で優秀賞に選ばれた。2年連続で、県内から選ばれたのは久貝さんのみ。久貝さんは「コンクールを通じて挑戦することの大切さを学んだ。この経験を糧に、就職活動も頑張りたい」と新たな目標を見定めた。

 今回、全国から千点を超える応募があり、50点が優秀賞に選ばれた。久貝さんの作品は、県内大手の量販店で職場体験をした際の商品を並べる様子を描いた。飲み物が並ぶ棚に新たに商品を補充する担当者に加え、赤や緑、黄色の線を描くことで、店内のにぎわいを表現した。

 同校の森陽平教諭(40)が久貝さんにコンクールの応募を勧めた。森さんは「何にでも頑張って打ち込む久貝さんなら、今年も優秀賞を狙えると思った」と振り返る。久貝さんは森教諭に教えてもらいながら、休み時間や自宅での時間を利用して、1カ月かけて作品を仕上げた。

 作品について久貝さんは「卒業を控えている今、就職活動に力を入れているので絵に描いた」と説明する。優秀賞について「高校3年生になってからの目標は『積極的に挑戦すること』だった。頑張った結果が認められ、自信につながった」と喜び、就職活動への弾みにしたいと力を込めた。 (友寄開)