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恩納の特産レシピ、1冊に 村商工会女性部 地域の味継承へ


恩納の特産レシピ、1冊に 村商工会女性部 地域の味継承へ 恩納村特産品レシピ集を発表をする恩納村商工会女性部ら=11日、恩納村役場会議室
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 【恩納】恩納村商工会女性部(長堂タツ子部長)が11日、恩納村特産品レシピ集を発表した。商工会では2019年度から、村特産品等開発支援事業を村委託事業として行っており、女性部が試行錯誤して開発したレシピを「特産品レシピ集」としてまとめた。A5判カラー11ページのレシピ集に「わったーしまぬまーさむん」と副題をつけ、八つの料理の写真にアピールの文言と材料、作り方が書かれている。

 恩納村の地域資源である特産品のローゼル、モズク、アーサを使用した家庭の味を集めた。発表会には商工会から平安名盛智会長、9人の女性部員、城間佳之経営指導員と安村祥子事務局長、村から長浜善巳村長と商工観光課の親泊誠課長が出席した。

 長堂部長は「このレシピ集で地域の料理が親から子へ継承されていくことを期待する。高齢者に手作りおせち料理弁当を贈るなど、一緒に福祉活動をする女性部員も募集中だ」と呼びかけた。

 平安名会長は「レシピ集から新たな特産品の誕生に期待し、女性部の取り組みを応援する」と激励した。長浜村長は「恩納村の魅力ある特産品が全国に発信され注目を集めることで、漁業組合や農家さんも励みになる。地域の連携でさらに村を盛り上げよう」と期待した。

 観光客から「モズクの料理方法が知りたい」との要望もあることから、レシピ(2千部作成)を村内のホテルや「おんなの駅」など観光客の目に触れやすいところにも置くという。

 (小山猛三郎通信員)