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最高な春に 石井恵理菜(中部報道グループ)<ゆんたくあっちゃ~>


最高な春に 石井恵理菜(中部報道グループ)<ゆんたくあっちゃ~>
この記事を書いた人 Avatar photo 石井 恵理菜

 少しずつ暖かくなり、あっという間に春がやって来そうだ。この春、入学を楽しみに待っている児童生徒も多いはず。ただ新学期は出費も重なり、手放しでは門出を喜べない家庭も多いと思う。特に学生服は大きな出費だ。

 振り返れば私の高校入学は兄の大学入学と重なった。しかも兄は東京の私大で1人暮らし。私は初のブレザー服にウキウキして制服の採寸に行った。お金の心配などすることはなかったが、社会人になって働いてみると、両親の気苦労が手に取るように分かる。

 この時期、子どもたちに制服を届けようと大忙しな人がいる。沖縄市美原で学生服をリユース(再利用)し格安で販売する活動を行う、「子ども応援団 笑びん」の代表・森田好美さんだ。シングルマザーとして2人の娘を育て、制服購入に苦労した経験からこの活動を始めた。

 森田さんを取材する中で、うれしいことがあった。活動に協力する店舗開設を呼びかける記事を書いたところ、読者から反響があり沖縄市とうるま市で協力店を開くことになったのだ。春に向け大忙しな森田さんだが、制服を試着してはにかむ子どもたちを見るたび「最高!」と感じるそうだ。私も子どもたちに最高な春を届けるため、記事を通して橋渡しができたらいい。

私が書きました
石井恵理菜 (嘉手納町、北谷町、北中城村担当)