沖縄市漁業協同組合は1月21日、市泡瀬の泡瀬漁港で「泡瀬漁港日曜セリ市」を開いた。魚介類の消費拡大を狙った取り組みで、今回が2回目の開催となった。普段は仲買人のみが参加できる競りに、市内外から約80人が足を運んだ。
競りには沖縄三大高級魚と呼ばれるアカジンミーバイやマクブーのほか、タコやマグロの切り身など300匹が並んだ。参加者は売り主のかけ声に合わせて1キロ当たりの値段を競った。開始序盤は消極的だった参加者から、回を重ねるごとに声が上がるようになり、最終的にはテンポの早い声が響くようになった。一番の高値で取引されたのはイセエビで、1キロ当たり5千円で落札された。
セリ市を企画した同組合の仲村渠良助理事は「競りの雰囲気と、おいしい魚を味わってほしい」と述べ、白熱する会場を笑顔で見守った。代表理事を務める小渡兵衛組合長は「魚の消費量が低迷の一途をたどる中、一般の方が参加できない競りを直接体験してもらい、魚に興味を持ってもらいたい」と参加を呼びかけた。
家族で宜野湾市から訪れた児童(7)は「魚がたくさんいて、楽しかった」と目を輝かせていた。エビすくいコーナーも設置され、多くの子どもたちが楽しんでいた。
泡瀬漁港日曜セリ市は毎月第3日曜日の朝9時(8時半開場)から。野菜や一夜干しの販売も行う。2月18日はおきなわマラソンが開催されるため休みとなる。
(名嘉一心)