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下地さん「W杯で優勝したい」 女子サッカー 神村学園(鹿児島)に進学へ


下地さん「W杯で優勝したい」 女子サッカー 神村学園(鹿児島)に進学へ 日々サッカーの練習に励む下地咲笑さん=1日、宮古島市平良下里のJTAドーム宮古島
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 【宮古島】ポンポンポン。一定のリズムでサッカーボールを蹴り上げ、リフティングの回数を増やしていく。宮古島市のサッカークラブ「INDEPENDIENTE JAPAN MIYAKOJIMA」U―12で10番のエースナンバーを背負うのは下地咲笑(さえ)さん(12)=平良小6年。国際大会にも出場しており、世界レベルを肌で感じたことで「将来はプロサッカー選手になり、ワールドカップで優勝したい」と意欲を燃やす。

 2歳ごろからサッカーボールを蹴って遊んでいた。3歳でサッカークラブに入り、5歳の時に現在のチームでプレーするようになった。

 昨年10月、スペインで開かれた女子国際ユースサッカー大会に日本チームの一員として出場した。予選で4点、準々決勝で4点の計8得点を取り、大会得点王9点に次ぐ活躍を見せ、3位になったチームに貢献した。

 国際舞台を経験して「フィジカルでは負けない、ということは実感できた」と振り返る。一方、課題もはっきりしたとして「組織力で闘う強いチームからはボールが奪えなかった」と分析する。

 チーム練習以外の時間も練習に充て、成長に対して貪欲な姿勢を見せる咲笑さんの目標は明確だ。「プロサッカー選手として海外で活躍し、なでしこジャパンのようにW杯で優勝したい」

 小学校卒業後は、親元を離れ神村学園(鹿児島県)でサッカーに打ち込む予定だ。母麻有良さん(37)は「少し早い旅立ちだが、いつまでも一番に応援している」と頰を緩ませた。咲笑さんは「少し寂しいが、わくわくの方が大きい」と目を輝かせ、チーム練習へと向かった。 (友寄開)