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清建設工業黄金の連勝「8」に 引退試合のファイティング大吉、有終飾る 旧正月大闘牛大会 沖縄県うるま・石川多目的ドーム


清建設工業黄金の連勝「8」に 引退試合のファイティング大吉、有終飾る 旧正月大闘牛大会 沖縄県うるま・石川多目的ドーム 結びの一番で対戦した清建設工業黄金(左)と闘勢神玖=11日、うるま市の石川多目的ドーム
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 旧正月大闘牛大会(石川闘牛組合主催、琉球新報社共催)が11日、うるま市の石川多目的ドームで開かれた。天気もよく好取組ぞろいということもあり、地元闘牛ファンをはじめ観光客、外国人、家族連れなど多くの客でにぎわった。注目の結びの大一番は清建設工業黄金(ゴールド)が連勝中のその強さを遺憾なく発揮し、8分33秒で闘勢神玖(とうせいじんく)を退けた。

 序盤は、闘勢神玖が体重差を生かしたカケ技から清建設工業黄金の腹取りを狙う場面が何度も見られた。しかし、清建設工業黄金もそうやすやすとは腹取りを許さず、間合いが空けば細かいワリ技を繰り出し反撃の機をうかがう。開始から5分を過ぎたころ、闘勢神玖の攻撃の手が休まると清建設工業黄金が逆にカケ技で主導権を奪い、ここぞとばかりに一気呵成(かせい)に畳みかけた。闘勢神玖は清建設工業黄金の圧力に耐えきれず自ら敗走し、清建設工業黄金に軍配が上がった。この勝利で清建設工業黄金は連勝を8に伸ばした。

 シーの八番は、これまで多くの名勝負を繰り広げ、その根性と豪快な腹取り速攻で多くのファンに愛され、軽量級全島一にも輝いたファイティング大吉の引退試合となった。結果はファイティング大吉らしい強烈な腹取りで現役生活を締めくくった。勝利ガウンが掛かったファイティング大吉の最後の勇姿に会場からは労をねぎらうように惜しみない声援と拍手が送られた。

 (平川智之通信員)

【優勝】清建設工業黄金
【敢闘賞】源勝菜(みなもとしょうさい)
【技能賞】亜華梨豪鬼(あかりごうき)
【殊勲賞】ファイティング大吉