中部農林高校の生徒は1月17日、うるま市役所を訪れ、昨年12月に沖縄科学技術大学院大学(OIST)で開催された高校生の科学発表コンテスト「SCORE!サイエンスinオキナワ」での1位受賞を中村正人市長に報告した。規格外のドラゴンフルーツを加工し、販路拡大を目指す発表で受賞した。協力したかりゆし塾のメンバーも出席した。
中部農林高の生徒らはうるま市と読谷村のドラゴンフルーツ農家と協力し、規格外の果実を使用した冷凍ドラゴンフルーツを開発。生のドラゴンフルーツに比べて甘さは1.4倍になり、3カ月間の保存を可能にした。
解凍する際に、栄養を含んだゼリー状の「ドリップ」が出てしまうことが課題だった。冷凍前に乾燥させることで課題を克服した。
かりゆし塾がうるま市内のカフェと生徒をつなぎ、冷凍ドラゴンフルーツを使用したケーキを開発、販売した。
リーダーの前當叶希(かない)さん(17)は「フードロスになるドラゴンフルーツをどうにかしたいと思っていた。新しい食べ方を提案したい」と思いを話した。
報告を聞いた市役所職員からは他の企業とのマッチングやふるさと納税返礼品としての活用など期待が寄せられた。
(金盛文香)