浦添市のTikTok動画を検証する第三者委員会「浦添市ソーシャルメディア調査委員会」が19日、開かれた。動画への批判が高まったのが2023年9月。開催を待ちわびていた。
同市のTikTok動画には、人権を軽視する不適切な内容が複数あり、自治体として省みる点が多いのは間違いない。一方で、問題の発端となった動画への「いいね」の件数は報道をきっかけに増え続け、コメントも約20倍に急増し、肯定的なものばかりだ。
前職でコールセンターマネジメントに携わっていた時、「顧客の多くは、不満があっても静かに去る『サイレントカスタマー』。だからクレームをくれるお客さまに感謝を」と教わった。「サイレントカスタマーの理屈同様に、批判の投稿が少ないのだろう」と高をくくりつつも、目前にある数字や言葉に「不適切なのは間違いない」との確信も揺らいでいた。
「(動画で市長が自身を呼称する)“俺”という言い方が気になる。市の公式なものなので“私”で良いのでは」。迎えた第三者委員会ではハラスメント関連の指摘はもとより、気付いていなかった点も含め、動画の問題点が次々と上がった。動画を巡る対応を問題視する記事を書きながらも、私も全く勉強が足りていなかった。委員会は残り2回開催予定。自身の考えも省みる機会としたい。
(浦添市、西原町、久米島町担当)