有料

うるま市初のクラフトビール 今後は津堅ニンジンや黄金いも使用も視野 島国ブルワリー 沖縄


うるま市初のクラフトビール 今後は津堅ニンジンや黄金いも使用も視野 島国ブルワリー 沖縄 新商品をアピールする(右から)儀武大樹さん、マイク・パターソンさん、中村正人市長、中村薫さん=9日、うるま市のうるま市役所
この記事を書いた人 Avatar photo 金盛 文香

 【うるま】島国ブルワリー(市高江洲、儀武大樹代表)は9日、うるま市役所でクラフトビール新商品発表会を開いた。市の補助金を活用して開発し、市内のブルワリーで製造している。うるま市初のクラフトビールとして今後、市のふるさと納税返礼品としても販売する予定だ。

 6種類の「スタンダードシリーズ」と、地域の特産品などを使用した「ローカルリミテッド」1種類の計7種類を開発。島国ブルワリーの顔となるスタンダードシリーズ「ゴールデンエール」はかんきつ系の爽やかな香りと喉ごしが特徴だ。

 ローカルリミテッドは年に一度新商品を開発する予定で、現在は台風被害に遭った東村のマンゴーを使用した「マンゴーセゾン」を販売している。今後、うるま市の特産品である津堅ニンジンや黄金いもなどを使用したビール開発も視野に入れる。

 お酒造りを学ぶためオーストラリアのワイナリーで勤務した経験がある儀武代表は、2011年からうるま市でお酒を中心にした小料理屋を運営していた。コロナ禍でこれまでの営業ができず試行錯誤していた中、昔からの目標だったというビール造り挑戦に至った。

 オーストラリアで出会い、ビールコンペティションで受賞経験があるビール醸造家のマイク・パターソンさんとタッグを組み、21年から開発を始めた。

 開発にはうるま市の「経営多角化事業補助金」を活用し、3年をかけた。2月からうるマルシェで販売している。330ミリリットル入りで希望小売価格は880円から。

 (金盛文香)