町民以外の入域者から訪問税の徴収を検討している竹富町が徴収額を千円とする方針であることが1日、分かった。当初2千円の案が有力だったが住民説明会での「高い」との意見を受け減額する。早ければ3月定例会に提出予定だった条例案は6月定例会に提出する見通し。町は1日から条例案に関するパブリックコメントを募集している。31日まで。
パブコメは町民以外も意見することができる。町のホームページにある意見提出フォームの他、町税務課宛てに郵送やファクス、メールなどで受け付ける。
1月12日、訪問税について協議してきた審議委員会(委員長・青木宗明神奈川大学教授)は、1人当たりの徴収額を「2千円が適当」と町に答申した。
これを受け、前泊正人町長と町税務課の担当者は1月から2月にかけて、竹富島や西表島など各島で住民説明会を実施した。オンラインを含め計9カ所で約350人が参加した。税導入について、各島で違いはあるものの大方容認の声が多かったが、2千円は「高い」という懸念の声が一定程度あった。
町は今後、説明会やパブコメで集まった意見を集約して、条例案をまとめていく。
(照屋大哲)