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あの世の正月、家族で墓前に 重箱供え手を合わせ 渡嘉敷で十六日祭 沖縄


あの世の正月、家族で墓前に 重箱供え手を合わせ 渡嘉敷で十六日祭 沖縄 旧暦1月16日(ジュウルクニチー)に墓前で手を合わせる住民=2月25日、渡嘉敷村渡嘉敷区
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渡嘉敷村で旧暦1月16日に当たる2月25日、伝統行事「グソー(あの世)の正月・ジュウルクニチー(十六日祭)」が各地区で行われた。早朝から住民や沖縄本島などから帰省した家族らが墓参りをし、花や重箱を墓前に供え、線香をたいて先祖供養する光景が見られた。

 渡嘉敷村の墓は、昔、出資して建立した模合墓がほとんどだ。近年では独立し本島などに個人墓を持ち遺骨を移す世帯が増えて墓参りする家族も減り、以前に比べ行事も簡素化された。

 仲村栄光さん(65)=那覇市=は「実家が空き家のため、たまに帰省するが、ジュウルクニチーは欠かさず帰省して先祖供養し、家族の健康などを祈る」と話した。 

(米田英明通信員)