大賞に「とぅるるんてん娘」 三板の日、沖縄の音満喫


大賞に「とぅるるんてん娘」 三板の日、沖縄の音満喫 講師が一人一人に基本を指導して盛り上がった三板の日イベント=8日、沖縄市民会館ホール
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 【沖縄】「三板(さんば)の日」の3月8日、沖縄三板協会(照屋政雄会長)主催の第21回三板講習会&民謡ライブが沖縄市民会館中ホールで開かれ、約200人のファンでにぎわった。同時に開催された第7回「輝け!セイ小大賞」には2人組の「とぅるるんてん娘」が選ばれた。

 三板は琉球伝統芸能に欠かせない打楽器だ。2010年に日本記念日協会から記念日登録証を授与されている。

 協会では三板は全てのジャンルの音楽になじむとアピール。照屋会長のユーモアたっぷりのあいさつを受けた講習会では、老若男女が初心者と経験者に分かれ、協会講師10人余が三板の基本を指導。その後、全員でNHKの朝ドラの「東京ブギウギ」や民謡曲を合奏し、軽快なテンポの響きに笑顔が広がった。

 講習会に先立ち行われたセイ小大賞コンテストには県外からの2人を含めグループ、個人の7組が出場。大賞は18年の第4回以来。実力がきっ抗しているとして全出演者に各賞が贈られた。後半、10人の唄者の民謡ライブは会場の三板伴奏で盛り上がり、さらに三板講師の超絶技巧も披露された。

 知人から誘われ、父と妻の3人で参加したという大阪出身の男性は「ほんとに楽しいイベントだった。満喫した」と話していた。

 (岸本健通信員)