有料

地元産の島ラッキョウ、最後の給食に 伊江中 「故郷の味忘れずに頑張って」生産者らが「15の春」にエール 沖縄


地元産の島ラッキョウ、最後の給食に 伊江中 「故郷の味忘れずに頑張って」生産者らが「15の春」にエール 沖縄 中学校最後の給食メニューの島ラッキョウの天ぷらと島ラッキョウを持って記念撮影する3年生=8日、伊江中学校
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【伊江】3月8日は、伊江中学校3年生にとって中学校最後の給食になった。この日の給食のメニューに3年生だけ島ラッキョウの天ぷらが加わった。伊江村では3月6日を「島らっきょうの日」としており、さまざまな活動が行われている。その関連行事の一環として卒業後、親元を離れて高校生活を送る3年生へと、生産者らが島ラッキョウを提供した。

 寄贈したのは永濱頌大さん、玉城紀貴さん、儀保巧さん、下條志津也さんの4人。前日に薄皮をむいたラッキョウを給食センターが天ぷらにした。

給食メニューに加わった島ラッキョウの天ぷら(左上)

 永濱さんは「私たちが島の土で作った島ラッキョウ。卒業しても故郷の味の一つとして、味を忘れず島のことを忘れず頑張って」、玉城さんは「高校に入ったら大変なこともあると思うけど、親に感謝し無理をせず頑張って」とエールを送った。

 3年生の浦崎直愛さんは「76期生のために、ラッキョウを提供していただきありがとうございます。島ラッキョウ天ぷらの味と皆さんの思いを忘れず高校に行っても頑張ります」とお礼を述べた。島ラッキョウの天ぷらを食した3年生からは「シャキシャキしていておいしい!」の声が上がった。

 伊江島は島ラッキョウの県内唯一の「拠点産地」に認定されている。

 (知念光江通信員)