かじまやぁ人形劇にくぎ付け 園児90人が一喜一憂 沖縄市


かじまやぁ人形劇にくぎ付け 園児90人が一喜一憂 沖縄市 多彩な人形劇の躍動感あふれる舞台に歓声が沸いた「かじまやぁ」公演=1日、沖縄市の光の子保育園
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 【沖縄】今年で創立50周年を迎えた人形劇団「かじまやぁ」(桑江純子代表)の公演が1日、沖縄市諸見里の光の子保育園(友寄隆静園長)で開かれた。歌あり、涙あり、笑いありの迫力満点の人形劇が、90人の園児をくぎ付けにした。

 公演は京都にルーツを持つ沖縄伝統芸能「チョンダラー(京太郎)」で劇団の代表演目。園ホールに舞台を設置。華やかな衣装で登場した桑江さん(73)が「ハイサイ、ハイタイ」と、うちなーぐちのあいさつで園児を和ませスタートした。

 荒れた島の平和を取り戻す物語で、繊細に作られた人形約30体、獅子やドラゴンが次々と登場した。踊り、走り、飛び、アクロバットの空中回転など、人形に生命が吹き込まれたような躍動感で、園児は場面ごとに一喜一憂し、歓声が起こった。

 公演後、「人形劇をやりたい人」と問われた園児が、われ先に手を挙げた。その中の1人の園児(6)は「面白かった。楽しかった」と笑顔を見せた。

 台湾の人間国宝に師事して免許皆伝を受け、その技量を昇華させた桑江さん。「小さな時の強い印象はいつまでも記憶が残る。伝統文化の発信は使命と考えている。特に子どもの歓声がエネルギーになっている」と節目に新たな決意を込めていた。

 (岸本健通信員)