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盲導犬も一緒に、伊江島観光ツアー満喫 青森や大阪からも オンラインチャットがきっかけ 沖縄


盲導犬も一緒に、伊江島観光ツアー満喫 青森や大阪からも オンラインチャットがきっかけ 沖縄 沖縄ハーネスの会が企画した「ワイワイガヤガヤ伊江島探検隊」ツアーの参加者ら=2月24日、伊江村パークゴルフ場
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 盲導犬ユーザーらによる「ワイワイガヤガヤ伊江島探検隊」ツアーが、2月23日から25日まで伊江島で行われ、県内に加え、青森や大阪、福岡県などからユーザーと盲導犬、ガイドヘルパーらが参加した。沖縄ハーネスの会が企画、村社会福祉協議会(友寄祐吉会長)の職員や民生委員、伊江中の生徒がサポートした。

 24日は、玉城増生さん宅(川平区)でサトウキビを絞り黒糖作り体験をした。その後パークゴルフ、城山登山、村内観光をし、夕食は社協職員と民生委員が手作りしたカレーや野菜チャンプルー、島ラッキョウなどの天ぷら、サーターアンダギーがふるまわれた。名城政英村長、内間常喜副村長、島袋裕次福祉課長、金城幸人商工会観光課長も参加し懇親を深めた。

 村在住で盲導犬ユーザーの金城美千代さんは「オンラインで知り合った盲導犬ユーザーの方々と実際に会えたことがうれしい。会うのが初めてとは思えないほどすぐに打ち解けた。城山には盲導犬と一緒に登れなかったので次回は盲導犬と一緒に登りたい」と新たな目標ができた様子。

 リーダーの中嶋琢さんは「盲導犬ユーザーだけで伊江島に行ってみたいと思っていたが、島の人たちの温かさが伝わった」と笑顔を見せ、「物ではなく人の心を原動力として受け入れる体制が整えられたことで、障がいのある人も多くの体験ができると感じたツアーだった。協力いただいた島の人たちに感謝したい」と礼を述べた。

 今回のツアーは、「全国盲導犬使用者の会・盲導犬ユーザーの会」でのチャットでリーダーの中嶋さんと金城さんが知り合い、「伊江島にみんなで宿泊できたらいいね」という話になり、4年前から計画して今回の実現に至った。

(知念光江通信員)