【渡嘉敷】渡嘉敷村渡嘉敷区(知念優区長)で旧暦2月1日に行われる「海の御願」(うみぬうがん・海神祭)が10日、同区内の船蔵御嶽の「海神宮」で催され、1年間の豊漁と航海安全を祈った。
神里敏明渡嘉敷村副村長、村営定期船フェリーとかしきの小嶺正和船長や同船員、船舶所有者ら20人余が参加した。
300年余の伝統ある行事で、海の神を祭る海神宮前に線香や酒、ごちそうなどを供え、知念区長が祭詞奏上をし、全員で手を合わせてお神酒をささげた。
かつてカツオ漁が盛んな頃は漁協組合員、村関係者、事業主らが大勢集まり、島のノロ(神女)を中心に神事が盛大に行われたが、近年は漁業従事者が減り行事も簡素化された。
毎年欠かさず参加している元渡嘉敷村長の座間味昌茂さん(83)は「わが村はかつてカツオ漁で栄えた。海の恵みに感謝し、この1年無事故であることを願う」と話した。(米田英明通信員)
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無事故願い「海の御願」 渡嘉敷区
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琉球新報朝刊
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