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高校生 薬剤師の仕事学ぶ 県内8薬局 北海道医療大主催 歯科医師体験も


高校生 薬剤師の仕事学ぶ 県内8薬局 北海道医療大主催 歯科医師体験も 調剤薬局で薬剤師の仕事を体験する高校生ら=23日、豊見城市宜保のあいらんど薬局豊見城中央病院前店
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 【豊見城】高校生を対象にした薬剤師の仕事体験が23日、県内の8薬局で開かれた。豊見城市宜保のあいらんど薬局豊見城中央病院前店では5人が参加し、調剤薬局の役割や薬剤師の仕事内容などを学んだ。人工知能(AI)など最新技術の導入や、患者対応の重要性に驚いていた。
 北海道医療大学が主催した。薬剤師のほかに、歯科医師の仕事体験も24日に開催された。同大は沖縄から多くの学生が進学。薬剤師、歯科医師として県内で活躍する卒業生たちの協力により、仕事体験を実施した。
 あいらんど薬局では、薬剤の管理、在庫確認、選別などを行うAIの調剤ロボットを導入している。患者の処方箋に印刷されたQRコードを読み取るとロボットが適切な薬を選別する。
 同薬局を運営するジーセットメディカル常務で薬剤師の玉城賢也さんは「ロボット導入で、薬剤師は薬の最終チェックや患者への説明に時間をかけることができる」と説明した。
 那覇国際高校2年の太田美桜さんは「仕事内容を実際に見て、あらためて薬剤師になりたいと思った。ロボットの導入など新しいことも学べた。薬を混ぜているのが楽しそう」と話した。同高校1年の山本ゆらさんは「薬の種類が千種以上あると聞いてびっくりした。ロボットで効率化を図っているが、やはりコミュニケーションが大切なんだと感じた」と話した。 (岩崎みどり)