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国頭村で30周年公演 南風原高郷土芸能コース


国頭村で30周年公演 南風原高郷土芸能コース 郷土芸能を披露する南風原高校郷土文化コースの芸能団=2月19日、国頭中学校体育館
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 【国頭】南風原高校郷土芸能文化コース施行30周年記念公演・第16回南風原高校郷土文化コース郷土芸能公演「やんばる公演in辺土名・青々と~奏でる・舞う・武る~」が2月19日、国頭中学校体育館で開催された。国頭村での公演は初めて。村内外から約400人の観客が来場し、元気に堂々と演じる高校生らの演目に舞台にくぎ付けになった。
 今回の公演は、国頭村内で琉球古典音楽や琉球舞踊を学んだ高校生がハワイ公演の機会で南風原高校生と交流を深め、国頭村での公演を依頼した。舞台設営・音響・運営など村内三線教室が協力した。
 国頭村にちなんだ「辺野喜節」「安波節」を総勢30人で斉唱、地謡の迫力ある器楽演奏と唄が体育館に響いた。舞踊や空手・古武道も披露された。民謡ショーもあり、地元の「恋し鏡地」「国頭ジントヨー」では、口ずさむ観客が多く見られた。
 生徒たちを指導し、おじが国頭村奥間区出身という大城健太郎さんが生徒と一緒に作詞作曲した「国頭の里」を披露し、大きな拍手が送られた。
 集落で地域の豊年祭舞踊を指導する平安香代子さん(64)=伊地区=は「子どもたちの日々の鍛錬の成果を見ることができて胸いっぱい」と話した。
 南風原高校3年の古堅樹音さんは「地域の皆さんが温かく迎え入れ、私たちを応援していてくれていることがとても伝わった」と話した。
  (新城高仁通信員)