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雨中の激闘、願寿制す あげな闘牛大会 ベテラン対決は、ゆうし皇


雨中の激闘、願寿制す あげな闘牛大会 ベテラン対決は、ゆうし皇 シーの9番ゆうし皇(右)が掛け技で昭和56年生号琴羽の動きを封じている場面=うるま市の安慶名闘牛場
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 約1年ぶりとなるあげな闘牛大会(あげな闘牛組合主催、琉球新報社共催)が31日、安慶名闘牛場で行われた。当日はあいにくの雨で屋外会場ということもあって客足も鈍く、客席の埋まり具合もまばらだった。雷鳴が響き、大雨が降りしきる中での激闘となり、熱心な闘牛ファンが目を凝らしてじっと見守る姿もみられた。

 シーの1番大型メインマッチは、赤龍王対願寿で、赤龍王の戦意が弱く、交角と同時に自ら敗走し願寿に軍配が挙がった。

 シーの2番中量級特番は、突撃パンチャンが関東〇輝金星のガン角を嫌がりやや後退するそぶりをみせたが関東〇輝金星が突き技で間合いを詰めてきたところを一気に腹取りを決め逆転勝ちを収めた。

 封切特番は、対戦タイム10分前後が勝敗を左右すると思われたがニブラが長期戦を得意とする黒猿に主導権を渡さず、腹取りを炸裂させ勝利した。

 シーの9番ミニ軽量ベテラン対決は、一番雨脚が強まり、この日一番の最長タイムを記録する大激戦となった。ゆうし皇が持ち前の長い角を生かした右の掛け技で昭和56年生号琴羽の動きを封じ、ペースを握った。ゆうし皇の掛け技が外れると昭和56年生号琴羽も割り技や腹取りを狙い飛び込んでいこうとするが、堅い守りに阻まれた。得意の掛け技で終始ペースを離さなかったゆうし皇が28分42秒の持久戦を制した。

 結果は次の通り。

 【優勝】願寿
 【ゆかり賞】樹(マチー大城)龍
 【殊勲賞】シモくん
 【敢闘賞】ゆうし皇

 (平川智之通信員)