【国頭】国頭村出身で、福井県で沖縄料理店を家族で営みながら、北陸・関西などで音楽活動をしている「南風(ぱいかじ)ファミリー」稲美(いなみ)・MIRIKA姉妹の里帰り民謡ライブがこのほど、国頭村宇嘉のまるひら食堂で開かれ、同村与那のよんなー館でも開催した。
宇嘉は姉妹が幼少期を過ごした場所で母親の出身地。与那は若くして他界した父親の出身地で、与那では4年ぶり、宇嘉では初めての開催。
姉妹は能登半島地震があった石川県でも音楽活動をしている。ミニアルバム「くんじゃんくがにうた」のライブでの売り上げと、MIRIKAさんと母親が制作したアクセサリーの売り上げを全額能登半島地震の義援金として寄付する予定。
まるひら食堂でのライブは、MIRIKAさんのベリーダンス、国頭村にゆかりのある「国頭サバクイ」、なじみの「十九の春」、オリジナル曲「国頭黄金森」などを披露。MIRIKAさんの息子・玉城一雄さん(18)も迫力あるエイサーの演舞で会場を盛り上げた。
稲美さんがソロで歌った「きらきら」は姉妹が作詞作曲した曲で、詞を書いた姉のMIRIKAさんは、宇嘉での幼少期の思い出をつづった。稲美さんは情感たっぷりに思いを込めて歌い上げ、静まり返った会場に響き渡った。童謡「ふるさと」の演奏には、観客らが目頭を押さえる場面もあった。最後はカチャーシーで最高潮に達してライブが終了した。
ライブを聴いた、国頭村に1カ月間滞在中の石川県出身の大学生、濵田花音さん(20)は「沖縄の民謡から、沖縄の土地だけでなく海を越えた自分の故郷への思いも再認識できた」と話した。
(新城高仁通信員)
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南風ファミリーが里帰り 国頭村でライブ 北陸・関西で活動 売り上げ能登へ
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琉球新報朝刊
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