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マングース生態で勉強会 ヤンバルクイナの名護定着目指し


マングース生態で勉強会 ヤンバルクイナの名護定着目指し 草むらに置かれたマングースのふんを探すマングース探索犬のシュトーム=3月10日、名護市源河
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【名護】名護市でヤンバルクイナの生息の定着を目指して活動する「Team Come Back ヤンバルクイナたち」は3月10日、名護市源河区の公民館で外来種のマングースに関する勉強会を開いた。源河では2023年7月、国指定天然記念物のヤンバルクイナが初確認された。勉強会ではヤンバルクイナの天敵であるマングースの生態に関する講演や、マングース探索犬による実演があった。
 シェパードのミックス犬で6歳のメス「シュトーム」が草むらに置かれたマングースのふんを的確に発見した。シュトームが手綱を引くハンドラーの指示通りに行動すると、参加者からは驚きの声が上がった。
 講演には南西環境研究所自然環境室の中田勝士主任が登壇し、マングース駆除に取り組む「マングースバスターズ」の活動を紹介した。中田主任は第2のマングースを生まないためにペットを捨てないことなども呼びかけた。
 「Team―」の岸本和也リーダーは「今回ヤンバルクイナが現れたことは、ここにいるぞというクイナからのサインだ。今後も何ができるか考えたい」と意気込んだ。 (武井悠)