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トートーメー歴史語る 宜野湾市講座で大城学芸員


トートーメー歴史語る 宜野湾市講座で大城学芸員 講話を行う大城沙織学芸員=3月2日、宜野湾マリン支援センター研修室
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 【宜野湾】宜野湾市は文化振興講座「初心者編!沖縄の年中行事・トートーメーを知ろう」を3月2日、宜野湾マリン支援センター研修室で開いた。県立博物館・美術館民俗担当の大城沙織学芸員が講師を務め、沖縄の人生行事(生年祝い)、トートーメーの歴史と特徴、沖縄の年中行事などについて講話した。
 大城学芸員は「トートーメーの祭り方には地域や家庭ごとに多様性があるため、民俗学の視点から何が正しいということはない」と述べた。社会問題となった「トートーメー論争」を「現実問題として少子化や国際結婚などにより、嫡子が従来のような形でトートーメーを継承していくことが困難になるということが予想される。現実の話はもっと進んでいて、墓じまいなど民俗学としては目が離せない領域もある」と紹介した。 (喜納高宏通信員)