有料

沖縄市、街歩きや文化体験で観光1万2000人超 2年連続達成、多彩な内容が評価 23年度


沖縄市、街歩きや文化体験で観光1万2000人超 2年連続達成、多彩な内容が評価 23年度
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【沖縄】沖縄市観光物産振興協会(島袋隆会長)は、2023年度に街歩きや文化体験などの観光で受け入れた実績が1万2000人余に上ることを3月末までにまとめた。2年連続で1万2000人を超えた。協会では探究型の平和学習、音楽の街、伝統芸能、チャンプルー文化など個性的、魅力的な街としての歴史、文化の発信が評価されていると分析し、新年度もプロモーションを強化することにしている。

 実績は県外からの修学旅行127団体1万1000人余を中心に大学のゼミや一般団体、個人など合計257団体、1万2366人。22、23年度ともにコロナ禍以前の19年度の約9700人を上回った。13回の高校などリピート校も多いが、23年度は新規が65校あったのが大きな特徴だ。

 観光コンセプトの目玉は「After1945~基地の街KOZAを歩く~」だが、多彩な文化体験プログラムも用意されている。

 ガイドと共に市内を歩いた後の振り返りでは、修学旅行生から「現地体験ならではの新鮮で貴重な学習ができた」「基地があるので危険とのイメージがあったが払拭された」「多文化共生に魅了された」など、さまざまな感想が寄せられた。

 コザの愛称で呼ばれる沖縄市の観光が近年、全国的に注目されてきたことでメディア取材も相次ぎ、JTAの機内誌「Coralway」が24年1~2月号で「動き続ける街・コザ」として多角的な特集を組み「強いバックアップになっている」と協会を喜ばせている。

 報告会と協会認定ガイドの懇親会が同日、市内のデイゴホテルで開かれ、島袋会長は「多くのガイドの協力があっての実績だ」と感謝した。

(岸本健通信員)