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エナジック野球部が祝勝会 県春季大会で初優勝 「甲子園へ」地元の期待高まる 名護市 沖縄


エナジック野球部が祝勝会 県春季大会で初優勝 「甲子園へ」地元の期待高まる 名護市 沖縄 3年目で初優勝し笑顔のエナジックスポーツ高等学院の野球部員ら=10日、エナジック瀬嵩CCのクラブハウスレストラン
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

【名護】10日に行われた第71回県高校野球春季大会決勝で興南高校を破り、初優勝したエナジックスポーツ高等学院野球部の祝勝会が同日、名護市のエナジック瀬嵩CCのクラブハウスレストランで開かれた。祝勝会には同校の仲舛盛順学院長はじめ生徒・職員やエナジックグループ社員、近隣区の区長ら130人余が参加した。創部3年目で快挙を成し遂げた同野球部員らをたたえた。

 部員自ら考える野球に徹して“ノーサイン野球”を進める神谷嘉宗監督(68)は「目標は夏(甲子園)。保護者や会社、地域の支援があってこそ今日がある。感謝を忘れずさらに上を目指そう」と部員を激励し、コーチ陣のバックアップにも感謝した。

 エナジックグループCEOで学校法人大城学園の大城博成理事長(83)は「練習に裏付けられた自信のたまもの。“甲子園へ行くぞー”の気合を忘れず頑張ってもらいたい」と励ました。

 大城陽太郎選手(17)は「6日予定だった決勝戦が雨で順延になり、一時モチベーションが下がった」と振り返るが、再び集中力を高めて決勝を制し「まずは九州大会を目指して明日からまた練習に取り組む」と力強く語った。第154回九州地区大会(20~25日、佐賀県)へ県代表として派遣される。

 創立50周年を迎えるエナジックの社員たちは快挙に大喜び。優勝した当日に祝勝会を開き、優勝旗をかざして凱旋(がいせん)した同校の前では地域の区民や区長らが横断幕を掲げて出迎えた。

 「疾風迅雷」がモットーの同校野球部。地域を元気づける大きな効果をもたらし、住民からは「甲子園へ連れて行ってくれ」との声も上がっている。校歌にある「僕らの一歩は瀬嵩から」の歌詞とも思いを重ね、同校ナインへの期待が地域で高まっている。 (嶺井政康通信員)